読書好きなしがないサラリーマンの日常

日々の生活を何とかかんとか乗り切るブログ

ニ連休前の無敵感

 何をしても許される気がしてくる。ニ連休前のワクワク感は凄いよほんと。休日って書く前の小説みたいなもんじゃないかなと思う。書く前は何をかいてもいいスペースが用意されていてあんなことやこんなことを書いたら絶対面白い。しかも自由に書いて良い! だけど実際にその白紙が塗りつぶされていくと(なんだ・・・思ったほど大したことできなかったわ。)ってなる。結構感覚似てると思うんだよなあ俺だけかな。

 昨日なんとなく狼と香辛料の二巻の話を思い出していましたが、あれは色々よくできてるよなあと思いました。ピンチがあって時間制限もある、起死回生の策があってまたピンチがあってとあの手この手で場面を盛り上げようとしている。ファンタジーだけど現実面での自分にも共感できたり今でも名作だと思います。

 三つ目の短編を書きました。よく絵師とかがこれは落書きですって枕詞つけるけど自分はそういうの大っ嫌いだった。でも仕事してて時間ないし限られた中で プロット作成⇒文章⇒推敲 をしなくちゃいけないってきついわ。時間ないから仕方ないわーってなるね。仕方ないね。

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③レストランと一日の終わりの話

 

 駅前にあるイタリアンレストランは、巷でもちょっとした評判のお店でした。過去にテレビで取り上げられたことも有り、開店から閉店まで常に客が途絶えることはありません。

 シキはそんなレストランのホールスタッフとして働いています。まだ二十代前半と若いため経験不足な面もありますが、彼女の仕事ぶりは比較的有能で店のスタッフ達からも概ね高評価です。

 そんな彼女にも仕事に関する悩みがありました。それはどうしても慣れることのできない苦手な客のことでした。客は六十代後半くらいの老婆で、定期的に店にやってくることもあり、一月の間に最低何度かは必ず顔を合わせなければなりません。そして、今日はまさにその客からの予約が入っているのです。

 シキは他の客の前では笑顔で振る舞うものの、老婆が店を訪れる時間が近づくにつれて心はひどく憂鬱になります。しかし、彼女に落ち込んでいる暇はありません。客の注文が入る度に厨房のスタッフへ正確に情報を伝え、料理ができれば直ぐ様客のもとへと運ばなければならないのです。

 そうしている内に、とうとう老婆が店を訪れる時間がやってきました。シキは出来得る限りの丁寧な接客を心がけましたが、いつものように文句をつけられてしまいます。彼女の指摘は多岐に渡るため、シキとしても困惑してしまいます。

 ある時はスープが熱すぎると喚き散らしたかと思えば、今度は冷たすぎると怒鳴ります。またある時は接客時の声が小さいことに腹を立てる一方、今度はうるさすぎると難癖をつけられるのです。今日は一体何を言われるのだろうかと思うと、彼女はこの場から逃げ出したくなりました。しかし、これも仕事の一環なのです。逃げ出したくてもどうすることもできませんでした。

 その後、食事を終えると老婆は会計を済ませ店を出ていきました。シキはようやく開放されたとばかりに大きく息を吐きました。案の定今日も厳しい言葉を受け、こんなことが続くようならいっそ仕事を止めてしまおうかと弱音を吐きたくなりました。しかし、それとは別にその日は彼女にとってとても嬉しい出来事がありました。

 老婆の後に店にやってきた客の中に、シキの接客を褒めてくれた人がいたのです。彼はスーツを着た若い男性で、精悍な顔つきをした爽やかな好青年でした。恐らく初めて来店した客でしたが、少し会話を交わしただけでシキは彼のことを気に入りました。青年が今後も店を訪れる機会があれば良いのにと期待してしまいます。

 

―――一日の終わりに。

一日の仕事を終えてアパートに帰ると、夜ご飯を食べてから長い風呂に入り疲れをとります。そうして一段落した後、彼女はノートパソコンを立ち上げました。

「もう新しい写真がアップされてる」

 シキはあるブログをブックマークしていて、一日の終わりに読むのが日課になっていました。そのブログは毎日更新されていて、日常の自然や動物を中心とした写真を載せているのです。それらの写真を見る度に、明日も一日頑張ろうと元気を貰えるようでした。

 いつもならそこでパソコンを落とし眠りにつく頃合いでしたが、ふと気になり働いているお店の名前をネットで検索してみたくなりました。検索エンジンには様々なページがヒットしますが、ある掲示板のページに書かれていた文章に目が行きました。

 そこには店に対する罵詈雑言等の書き込みがされていました。中には明らかに真実ではないことまで書かれていて、シキは思わず目を背けてしまいます。これ以上読んでいられないと、パソコンを閉じてしまいました。せっかくの良い気分も台無しです。

「変な書き込みなんて見なければよかった・・・」

 シキは興味本位でネット検索してしまったことを少しだけ後悔しました。明日に備えて早く寝てしまおうと電気を消してベッドに入ります。そして、眠りは直ぐに訪れました。

 

―――一日の終わりに。

 老婆はパソコンを立ち上げました。撮った写真を自身のブログにアップすることが彼女の一日の日課でした。中でも自然や動物の写真が好きなこともあり、毎日欠かさずネットにあげていました。今も気に入った写真を選んでいる最中です。

 

―――一日の終わりに。

 青年はパソコンを立ち上げました。掲示板にその日あった出来事に対し罵詈雑言を書き込むことが一日の日課でした。中でも今日食事をしたレストランのことは良い題材になりそうだと思いました。今もストレス解消の言葉を選んでいる最中です。